広井 敏通 インタビュー
TOSHIMICHI HIROI INTERVIEW
重要なモチーフである「虹の花風車」を制作し、「逢いたくば」を美しい芸術作品として表現する、
ペーパークラフトアーティストの広井敏通氏にお話をうかがいました。
■「逢いたくば」プロジェクトへ、「虹の花風車」制作で参加することが決まって
広井氏制作の「虹の花風車」
本番用模型。
八木さんの撮ってきた虹の橋の写真を見せていただき、
「逢いたくば 渡りてこいよ 虹の橋」
の短歌を大崎千代枝さんに頂いたというお話を聞いてから、
表現するなら「虹の架け橋」・・・虹の橋が一番イメージとして合っていると思いました。
自分自身でも、虹をモチーフにした作品を一度は作ってみたいと思っていた所だったので、
今回の「逢いたくば」の舞台は、とても良い機会なのではないかと感じました。
※その他の模型写真は「虹の花風車模型完成」ページで見ることができます。
■花風車を作ることを通して伝えたいことは・・・
やはり、100周年の機会ということもありますし、
ブラジルと日本の友好関係が今まで以上に良いものになれば、と思います。
文化の違うふたつの国が、
ひとつのこと(花風車作り)を一緒にやっていくということが、
とても意味のあることだと感じています。
今回は、自由に参加することもできますし、
誰でも、どんな人でも取り組むことができる風車作りを通じて、
自分自身で「何かを作る」ということへの喜びをたくさん感じてほしいです。
■実際にブラジルに行ってみて、感じたことはありますか?
(※広井氏は、2007年7月に八木とブラジルを訪問しました。)
今回の旅は、アマゾンの奥地に行ったりしたわけではないので、
そこまで普段からかけ離れていたわけではないのですが、
日本と比べて、物騒なんだろうなと感じました。
一軒一軒の家を見ていても、それがどんなにきれいな家でも、
とても背の高い鉄格子が玄関入口にあったりして・・・。
旅自体は、事前に聞いていたよりもそこまで辛くありませんでした。
普段、十何時間も机に向かっていても大丈夫ですし(笑)、
タバコは吸わないので、長時間のフライトも大丈夫でした。
■今、取り組んでいるプロジェクトは他にどのようなものがありますか?
一番大きなものは、
静岡県・下田市で毎年春休みの時期に行われている「風の花祭り」というお祭りです。
下田市の子供たちが全員参加して、約1万個の風車を制作し、飾ります。
会場には体験コーナーもあり、その場で風車作りをすることもできます。
来年は「海の仲間たち」というテーマで、子供たちの絵をもとにして、
イカやカニなどのオブジェを制作します。
今回の「逢いたくば」でも、ブラジル記念式典の際に約1万個の花風車を制作しますが、
それを日本でも見ることができるのはここだけなので、
ぜひ、多くの方に足を運んでいただければ嬉しいです!
※詳しくは下田市観光協会のサイトをご覧ください。
■今後、やってみたいことはありますか?
たくさんありますが、
作品の展示は、国や場所を限定することなく、
いろんな場所でたくさんやっていきたいと思っています。
花風車は、その場所ごとのイメージに合わせて、
展示の仕方を変化させることも可能なので、
いろいろなことができると思います。
■ペーパークラフト制作が仕事であること
大好きだったことが仕事になっているので、
とても楽しいし、すごく幸せなことだと感じていますね。
2007 「逢いたくば」プロジェクト